最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


そして漏れた情報によりあたしのいる街に駄々漏れになった原因の傘下の奴等がいる事が解った。



『成る程。奴等は綱牙が潰した奴等を使ってあたしを潰そうとした』


「けれど、失敗し今度はヤケクソになって今にも隙あらば桜を潰そうとしている」


「そんな時に華龍の幹部二人が現れ更に隙が無くなった。そんなとこだろ?そこに隠れている〝夜闇〟の傘下、闇月のメンバーさん?」



大和が立ち聞きしているのは気が付いていた。

けれどそれとは反対側から殺気が溢れている。



『出て来い』



殺気を含ませた低い声で言うとぞろぞろと出てくる十数人の男。


男共の手にはパイプやら木刀やらナイフやらが握られていた。



『バカだな、お前ら。あたしは気づいてなかったのに、自ら情報を漏らして』



奴等の目には光は無い。その代わり、狂気染みた濁った目をしていた。



「…コイツ等はもうダメだ…」


「…ああ、依存症になってやがる…」



あたしの後ろで呟く寿と飛鳥の声。



漏れた情報。



『……薬なんかに頼りやがってッ』



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