最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


「ほお。現役の華龍総長が誉めるのか。尚人もそれなりに成長したのか?」


読んでいた新聞を畳みながらニヤニヤするお父さんはある意味気持ち悪いです。

私は食べ終わった皿を流し台に持っていきます。自分で洗おうと思いましたがお母さんにサラリと取られました。


お母さんはお父さんよりも怖いので言うことを聞きます。そんな所にお父さんは惚れたとか。

……お父さんはMなんですk「桜姉ぇぇぇえ!!」…桃李が帰ってきた様ですね。


『桃李、お帰りなsふわわわわ!??』

「良く解らない悲鳴だけと相変わらず桜姉は可愛いなー!」


リビングに入ってきた瞬間、私に抱きついて来た桃李の所為でソファーに倒れてしまいました。

端から見れば桃李が私を押し倒しているようにみえます。


『桃李!何ですか急に!!』

「いやー、桜姉が帰って来るって聞いたからさっさとチームの用事を終わらせて…」

『そうです…。桃李、お母さんを心配させるとは何をしているんですか』

「さ、桜姉?」

『以前帰って来た時にあたし、言ったよなァ?父さんはまだしも母さんだけは心配させるなって…?』

「(ヤバイ…。桜姉の敬語が無くなった…ッ!)いや、別に心配させたわけじゃなくて…」


あたしの上から逃げようとする桃李の胸倉を掴んで逃げない様にする。


『あ?母さん心配してたじゃねぇか』

「へ…?か、母さん?!」

「アレだ。お前が今日、転がるように外に行っただろ?それでお母さん心配してたぞ」


父さんから助言の様なものを受け取って、理解したらしい桃李はもごもごと言い訳を並べた。





< 7 / 137 >

この作品をシェア

pagetop