ソラシド
―あんたってホントにバカ

―…うん

―バカね

―美香子

―…何よ

―ううん、なんでもない

―変な子



ホントにバカでどうしようもない子と呟いている彼女は私の自慢の親友だ。

彼女がいなければ今の私は私でなかったかもしれない。

彼女の存在がなによりの支えなのだ。



―沙夜

―ん

―忘れなよあんなヤツのことなんか

―うん

―そんで新しい恋してさ、あっ、ダブルデートとかもしたいね

―そだね

―だからさ、そんな泣きそうな顔しないでよ

―うん、ごめんね

―沙夜…




ごめんね、美香子。
あの人を忘れるなんて絶対できない。


美香子は私の支えだけど、彼は私の生き甲斐。

忘れることなんて一生かかっても無理だと思う。


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