サンダルウッドにくるまれて
眠気と闘いながら一日の授業を終えた。

卒業アルバム用の写真は散々だったけど…。


朝からの青空は嘘のように、外は今にも雨が降り出しそうな天気。

「今日は傘要らないって言ってたのに…。
モ○コの嘘つき!」

お天気お姉サンに毒づきながらも、帰る支度を済ませる。


「ヤなお天気だねぇ~」

駅までの道を千尋と早足で歩く。

「紗恵、傘持ってないんだ?
折りたたみも?」

「うん。降り出す前に帰んなきゃね!」

「じゃ、急ごう!」

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