無記名な世界
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「「……………」」
「………っ、ごめんなさい!」
話を聞いて、唖然としたままの二人に頭を下げる。
「………今宵ちゃん。
貴方は何も、悪くないわ」
「………っ」
驚いて顔を上げると、優しい瞳をしたおばさんがいた。
「…………っっ、ごめんなさい!ありがと、う、ございます」
嗚咽交じりに、言葉を吐き出して精一杯本音を告げる。
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