無記名な世界






───────────
───────
──────────





「「……………」」



「………っ、ごめんなさい!」



話を聞いて、唖然としたままの二人に頭を下げる。





「………今宵ちゃん。
貴方は何も、悪くないわ」



「………っ」



驚いて顔を上げると、優しい瞳をしたおばさんがいた。




「…………っっ、ごめんなさい!ありがと、う、ございます」



嗚咽交じりに、言葉を吐き出して精一杯本音を告げる。








< 22 / 48 >

この作品をシェア

pagetop