総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】

けっこう怖いんだ、これが。



「おいレナ。」



ヒサが真っ直ぐあたしを見ながら問いかける。



でもその目はどこか不安が混じっている。



「・・・・何・・・・?」



本当は何を聞かれるかうすうすわかっていた。



なんでいなくなったのかとか、なんで南口にいたのかとか。



だけど、ヒサから言われたことはそんなことじゃなかった。
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