先輩とあたし【完】

「これ好きやから残してたのに最悪」本間いらんことしーの王さまや、この人は。

「伊織ちゃん怒らんといてやー」私の肩もみを始める稲森先輩。

「触らんといてください」箸を持ったまま肩に乗った手を払い除ける。

「そんな怒らんでええやんなぁ」私と一緒にご飯を食べている子たちに共感を求めている。

みんなは稲森先輩の味方なのか「そんな怒りなー」とか「あたしのハンバーグ上げるから」そう言って私の弁当箱に入れてくれる子。

いや、ハンバーグとられたのもムカつくけど稲森先輩の行動すべてがうっとおしい。

何でこんなに私にへばりついてくんのよ。意味分からん。

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