過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
『愛菜を幸せにしてやって欲しい。』

『えっ?』

俺に愛菜を幸せにしろって?

『愛菜の心の中には、いつも君が居た・・・』

はっ?

何言ってんだよ・・・

愛菜はアンタと付き合ってて幸せそうだっただろ!

『愛菜は自分では気づいていないかも知れないけど、君のことが好きだったんだよ。』

『そんなの信じられないな。』

信じられる訳ねぇだろ!

好きな奴の元カレの話なんて・・・

『だったら、あの作条って子にでも聞いてみると良い。』

作条?

『アイツに何の関係が?』

『愛菜が君に冷たくした理由が、好きなのに好きじゃないと嘘をついた理由が分かるはずだ・・・』

好きじゃないって〝嘘〟をついた?

どーゆう意味なんだか分かんねぇよ・・・

『その気持ちに悩んでいた頃にオレと再会し、君への気持ちを押し殺そうとオレのところにきた・・・』

『そんなことない!愛菜は、先輩のことをホントに思ってた!!』

そうだ!

俺はずっと見てきたから知ってる。

愛菜は、谷地先輩をとても愛おしく思っていた!

じゃなかったら、別れの話をしてあんなに泣くかよ・・・

『ソレは知ってる!でも・・・』

『でもなんですか?』

『7割オレのことを思っていたとしても、残りの3割は君だ!』

何だよ、ソレ・・・

『10割全てを手に入れられたら、ドイツに一緒に連れて行こうと思った。』

連れて行こうと思った?

じゃあ、連れて行けよ!

『だけど、オレじゃ彼女の全てを手に入れられない・・・』

『そんなことないですよ!一緒にドイツに行けばきっと、変わる!!』

谷地先輩は、俺の肩を掴んだ。

『君にしか、愛菜の全ては手に出来ないんだ!』

『どうしてですか!?』

『オレは過去、愛菜にしてしまったことがある。』

『愛菜はそのことを今気にしてないんじゃないんですか?』

俺は何でこの人に対して、こんなにムキになっているんだろう。

愛菜が絡んでくると、俺はおかしくなる・・・

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