ピンクの空
一人で隅っこに座って、ガムテープ転がしながら遊んでる大森が目に入った。
「あたしもやる~」
転がしていた大森のガムテープを横取りして、あたしも転がしながら遊んでた。
『返せ~』
転がっていくガムテープを大森が阻止して奪って、また遊び始めた。
「ちょっと、返してよ!」
『いや、もとはといえば俺がやってたの。わかる?』
「ふんっ!!」
そんなあほみたいな良い合いしながら、あたしたちはけたけた笑ってた。