ピンクの空



完全に状況が把握できてないあたし達をよそに、桜木さんは口を開いた。




『今まで2組を引っ張ってくれてありがとうございました。夏美とのぞみとあまねには、いつも行事のたびに2組を引っ張ってもらってました。本当にありがとう。感謝の気持ちを込めて、2組からお守りを贈ります。』




「うそっ・・・」



『まじで??』




3人の目からまた涙が溢れて、桜木さんの目にも、うっすらと涙が浮かんだ。





『今まで本当にありがとう。あたしたち2組は、あなたたちを信じてます。だから、あなたたちも、自分を信じて、あたしたちを、2組を信じて、思いっきり、指揮を振って、思いっきり弾いてきてください』







「「はい!!」」




あたしたち3人は、そろって返事をして、そのお守りを受け取った。










< 92 / 313 >

この作品をシェア

pagetop