愛玩~夢幻の秘密~

「…そんなに郁人に会いたいか?」


離れた唇から。


乱れた呼吸と一緒に出てきた言葉。


「知ってるの?」


そうか。


鷹都が知らないはずなんてないよね?


「ああ…。教えてほしいか?」

「何それ?つぐないのつもり?」


あたしと郁人を引き離したんだから。


「まさか…つぐないなどオレにはない。」

「じゃあ…何を今度は企(たくら)んでるの?」


「偶然、台風で飛行機が欠航して、時間ができたからな。企みと言われても仕方ないが。最後くらいは言わせてやろうという優しさだ。」


「…鷹都に優しさなんてあったの?」

「ああ…さあ、どうする?」


きっと、何かがあるのは分かってる。


でも…。
< 211 / 412 >

この作品をシェア

pagetop