愛玩~夢幻の秘密~

妹なんて認めたくないってこと?


「どういうことだよ?」


郁人の驚いたような反論が聞こえた。


「そのままの言葉だが?」


それでも声は冷静で…


冷たい。


「それって…。」

「ああ…期待を裏切ってくれたよ。」


「…じゃあ。やっぱり。」


急に郁人の声が小さくなった。


何?


一体、何を話してるの?


「お目付け役ご苦労だった。」


その言葉が最後で。


2人の会話が聞こえなくなった。

< 22 / 412 >

この作品をシェア

pagetop