愛玩~夢幻の秘密~

「いや。神楽家と繋がっていれば、世間的には政略結婚に見える。だけど、ウソにしては大きすぎるんだ。」

「あたし…意味が理解できない。」


「神楽家の名前を出す以上、嘘はつけない。相手の家もある。両家の信用問題に関わるんだよ。」

「だって…適当なウソでしょ?」


「適当についていいウソの家柄じゃないんだ。相手は神楽グループ。単なる友達の夜遊びのアリバイ工作に使うレベルの名前じゃない。」

「それって…?」


「ああ。相手の了承が必要なんだよ。たった一言でも名前を使うだけで。」

「じゃあ、あたし…。」


やっとあの日の柚夢の真っ青になった意味が分かった。


あの場で神楽の名前を出した以上、嘘も本当にしなければいけない。


…そう。
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