愛玩~夢幻の秘密~
どうしよう?
バレちゃう。
「お菓子のゴミ。」
そう言いながら、慌ててゴミ箱を開けると。
瞬時に検査薬を捨てて、フタを閉じた。
「調子悪いんだから、メシを食え!!」
呆れた顔。
「だって、誰もいなかったから。」
それだけ言うと、逃げるように部屋に戻った。
どうしよう?
柚夢、変に思わなかったよね?
動揺がさらに増して。
部屋に戻ると、ドアにもたれながら。
さっきから鳴り止まない心臓の音にギュッと胸を抑え。
震えそうな体を深呼吸で抑え込んだ。