愛玩~夢幻の秘密~
「な…なんだよ。」
困惑してるの分かる。
「ごめん。…もうわがまま言わないから。柚夢とケンカしない。だから…前の郁人に戻ってよ。」
そばにいられる手段はこれしかないから。
だけど郁人がビックリした顔をしたのは一瞬。
フイッとソッポを向いた。
「無理だ。」
その一言だけがあたしに向けられた。
「仕事が忙しいのも分かるし、もう甘えないから。だから優しい郁人お兄ちゃんに戻ってよ。」
「優しいお兄ちゃんになんか戻れない。」
「どうして…どうしてそこまで拒否するの?」
「…。」
何も答えてくれない。
うつむいて顔をそむけたまま。
顔を覗き込もうと、チラッと部屋の中を見た。
「うそ…なんで?」
部屋の中が…