愛玩~夢幻の秘密~

「オマエに教えてやるよ。身も心も総てに…狂おしい程の背徳という快楽を。」


やっと離れた唇が。


耳元に近づいて。


突き刺さるように冷酷にささやいた。


「イ…イヤッ!!」


ドンッ!!


と、強く引き離そうとしても。


鷹都のカラダは引き離れてくれない。


より一層、あたしの体の中に入ろうと近づいてくる。


「いいのか?ここで声を出せば、郁人が出てくる。こんな醜態(しゅうたい)郁人はなんて思うだろうね?」


その言葉が、あたしのカラダを開く鍵みたいに。


声を出すことも。


暴れることも出来なくさせて。


体の中の鷹都の感触が。


『愛玩』


って、言った言葉にあてはめさせる。


あたしはもう…


人であってはいけないの?

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