傷だらけのシンデレラ
依存
カミソリ
あの夜の電話から、腕を切るときに
針からカミソリへと変わった。
カミソリは針とは全く違う。
新品だと簡単に深く切れてしまう。
腕から流れる赤い涙に、あたしは安心していた。
お母さんはやめてほしそうだけど、
「やめろっていうのは、今の結衣には無理だから。
それはゆいにとって、死ねといわれていることと同じだから。」
あたしはこう言っていた。