ハチミツ×シュガー
「楓」
いつものように、私を呼ぶ声。
……だけど。
キラキラ笑顔がプラスされてます!
「は? 何?あんなのが彼女?!」
「ブスじゃんっ」
「もういいよ、行こ!」
お姉さま方は私を見るなり口々に文句を言いながら離れて行った。
「楓、貼れ」
そんな事を気にもしないで、絆創膏を私に渡して隣に座った皇。
「ありがと…」
色々言いたいことはあったけど……とりあえず先にお礼を伝えると、ニッコリ笑いながら私の頭をいつものようにポンポン叩いた。
「ご飯食べたらどこか行きたいところあるか?」
「ん――っ。……私は特にないかなぁ」
皇は長い足を組みながら私に聞くけど。
正直、足が痛くて早く帰りたい(泣)。
.