ハチミツ×シュガー



「……楓」


 前に座ってる真弓が私の手を握ってきた。


 私は“大丈夫”の意味を込めて、真弓に微笑む。







ガタンッ


「!?」


 一際大きな音に、みんな一斉に音の方へ向く。

 私と真弓も一緒に目を向けた。






 ――そこには。








「お前らうるせーんだよ」




 倒れてる男子と、仁王立ちの西城くんがいた。





< 35 / 771 >

この作品をシェア

pagetop