ハチミツ×シュガー



 彼の肩が震える。


 私は、そっと袖口を引っ張った。






「――お前なんか……好きにならなければ良かった…っ」




 顔を覆っていた手を、そのまま下に下ろすと……。




 そこには、涙を流して私を見下ろす彼がいた。




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