ハチミツ×シュガー



「さ、いじょう、く…」



 自分の声が耳に入ってきた。


 その瞬間に、意識がハッキリしてきて――…





 真っ白の天井。

 消毒の匂いと、硬いベット。


 ここは……




 ――保健室。



「えっ…?!」


 ガバッと起きあがると、足元に学ランがかけてあった。



シャッ


「起きた?」


 保険医の女の先生が、カーテンを開けながら聞いてきた。



「あなた貧血で倒れたのよ?ちゃんと寝たの?」

 「熱は無いからね」と言って、ベット脇のイスに座った。




「――さて、問題です。

 この学ランは誰のでしょうか?」




 ……寝起きに突然のクイズ。


 どうゆう事ですか?



「さぁ、当ててみて♪」


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