男の子嫌い克服中
こんなんでわたしやっていけるのかな…。

トントン

肩をたたかれる。

「?」

プニッ

へ?

振り返ると、指が頬を押す。

さっきの男の子…。

「初めまして?じゃないか。さっきも会ったから。」
「さっきはすみませんでした。追いかけようとしたけど保健室の場所が分からなくて…。」

勢いよく頭を下げられる。

「……」

何て反応したらいいの分からない。

「たっ、対したことなかったんで気にしないで下さい」

「本当にごめんね。あっ、自己紹介がまだだった。」
「俺、佐原晶(さはらしょう)って言うだ。よろしく。」

「川中瑠璃です。よろしくお願いします。」

『……』

前に向き直り、いすに座る。


「ーって会話終了。もしかして俺嫌われてる?ねぇ」

肩をたたかれる。


怖い…怖いよ…

体が震えだして、目の前がぼやけてくる。
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