規則の守護者
「私は、働くためにここへ来たのに。

他の人達は、何のために来たのかしら」


つぶやきながら、瑞緒は詰め所を出て被験町へと向かった。


詰め所と町の間には、緑豊かな林がある。

その林の中に、町の内と外とを隔てるフェンスがあった。


瑞緒は支給された鍵を使ってフェンスに備え付けられた扉を開け、町へ足を踏み入れる。



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