Train Love ［完］

優莉と姫依と一緒に家に帰って、健太君があたしに告白してくれた場所で遊んでいた


「ここの公園、懐かしいなぁ」


健太君のあの時の精いっぱいの告白あたし断ったんだよね


優莉も小さかったなぁ


まだ1歳にもなってなかった頃の話なんだよね


「優莉、あっちで遊んできな」


優莉を自分の手からおろして、解放してあげた


優莉があっちで遊んでる間に、姫依と一緒にベンチに座った


「優莉ちゃん、ちっちゃいね」
「ねぇ、でも普通の1歳よりも大きいほうなんだよ」
「うっそぉ」


姫依と2人で笑っていたら、優莉の泣き声が聞こえた


どうやら、砂浜に入って転んだようだ


急いで優莉を迎えに行こうとしたらそこに居たお母さんに助けてもらっていた


「すみません！ありがとうございました」
「あらあら、こんな若いままでいいわねぇ」


ペコっと頭を下げて、優莉を抱えた


「本当にありがとうございました」
「いいのよぉ、うちの子もよく転ぶのよ、ふふっ」


おしとやかな方だなぁ


なんかすごく和むよ


「もう帰ろうか、姫依かえろ――――っ！」


姫依にそう叫ぶと、姫依は荷物をもってあたしたちのほうへ駆けよってきた


「じゃー、さようなら」
「またお話ししましょうね！」
「はいっ！」


そ―言ってあたしたちは公園を後にした