空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
ヘアアクセサリーを見ていると、
奈菜があたしの髪にあて、鏡で確かめている。
どうしたんだろ?
「絢、コレ! かわいいよ!!」
「奈菜に似合いそう!!」
「おそろいにしない? 由美ちゃんにも買っていって」
「うん! そうだね」
奈菜とふたりでリボンのついたピンクの髪留めを買った。
それから服やアクセサリーも買う。
あたしが気になっていたお店にも行けた。
楽しい時間はあっという間で、気づけば19時すぎ。
「もう、こんな時間」
「楽しくて時間忘れてたっ」
「帰るまえにプリ撮ろっ」
嫌がる奈菜を無理やりプリ機に引っ張った。
やっぱり、かわいいな。
奈菜はスタイルもいい……。出るところでてるし、手足は細くて長い。
「じゃあ絢。今日はありがとう。 あたしこっちなんだ」
「うん。また明日」
「バイバ……一ノ瀬くん?」
「え? 陽?」
陽も友だちと一緒みたい。
こっちに向かって歩いて来ていた。