子猫が初恋提供します。
☆浮かれてるからしょうがないの






橘 にあ。この世に生まれてきて16年。



初めて


…彼氏が出来た。



「………。」



え…本当に出来たんだよね…っ?



未だ信じられなくて…ベッドに入って、暗くなった自分の部屋の白い天井を見ながら思う。



天井には暗闇で光る子猫のシールが貼ってあって、蛍光ピンクの光る猫がボールを追っかけていた。



小さな頃、初めて一人部屋に移ったあたしが夜一人で眠れないのを心配して…パパが貼り付けてくれたものだ。



いつの間にか一人部屋にも慣れたあたし。



今ではすっかり落ち着く空間。



…でも、今日はこの落ち着く空間にいるというのに、ドキドキして落ち着かない。







< 101 / 256 >

この作品をシェア

pagetop