クリスマス盗難事件
プロローグ

クリスマスの夜。

なぜか保育園の先生から依頼があった。

『今夜9時頃にひいらぎ保育園まで来てくれますか?』

最初に聞いたときは背中がゾッとした。
まさか保育園で事件が?

しかし話を聞く限り、そのような雰囲気は伝わって来なかった。

彼はホッとため息をつき、夜に依頼された仕事のために冷蔵庫を開く。

シャレではない。
景気付けにケーキを食べようと思っただけだ。

しかし、冷蔵庫を開いた彼の顔は一瞬にして引きつった。

「ケーキがない……」

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