クリスマス盗難事件

「で、これからどうするの?」

時刻は午後9時45分。
こんな時間じゃケーキ屋も開いていない。

彼女の問いに、紘哉は顔をしかめた。

「決まってるだろ。
カスミくんとハヤミちゃんにプレゼントを届ける」

「んなこと言ったってどこにいるか分からないじゃん」

「カスミくんはともかく……ハヤミちゃんの居場所だったら知ってるぞ」

「えっ!?」

羽兎が驚きの声をあげる。

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