罪線
第一章

平岡の場合

犯人は僕です。

女を一人、人質にとってます。

警察も知っています。

もちろん家の周りにはいつも、警察数人が張り込んでます。

でも、堂々と外出できますし、行動には何ら制限はありません。

僕は絶対に捕まるはずがないんです。

捕まえる事ができないんです。

理由はまだ言えません。
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