罪線
その後丸一時間ノンストップで11連チャン。

本当は20連チャンで見られるスペシャルエンディングを見たいところだが……

「2時33分……そろそろだな……」

確変は続いているが、俺は立ち上がり、コールランプを押そうとした。

しかし、ふと隣を見ると、20歳くらいの女が泣きそうな顔で台を睨み付けている。

相当突っ込んだんだろう。

よく見ればなかなか可愛い女だ。

「おぅ、アンタいつもココに来んのか?」

「はい?……えぇ、まぁ」


「この台やるよ。出玉も全部」

「え?!いいんですか?!」

さすがにビックリしてる。そりゃ、自分と変わらない年齢の奴がこんな事すりゃあな。

「その代わり、今度ヤラせろ」

「……………」

無言だが、ちゃっかり座ってやがる。

安心しな。そうそうツラ合わせるこたぁねぇだろうし。


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