罪線
γからは柴田が家を出たってメール来たけど、βからは何の連絡も来ない。


計画通りなら、15分前には平岡が家を出ていてもおかしくないはず。


……おかしい……。


トゥルルルルル……トゥルルルルル……


電話連絡は危険かしら……


トゥルルルルル……


『はい』


「β?何で連絡しないのよ。手筈通り上手く行ってるの?」


『あぁ。僕の予想通りだ』


……平岡……?


ガチャッ


「やあ。キミ、森下の娘さんだね?α……岬ちゃん」


なるほど……人質を連れて歩けば、警察も取り押さえられない訳ね……。



「なぁ平岡ァ。人質一人くらい死んでも、また補充すりゃいいよなぁ?」


「……そうだね」


……イヤ……


「しかしキミも、凄い事思い付いたね。騙されかけたよ」


……イヤ……!


「僕はこの手でやってみたいんだ」


……イヤ!


「キミの考えた犯行は、僕らのものとして生き続ける。指揮者を失っても……ね」



< 69 / 69 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

罪線シンドローム
翔流/著

総文字数/12,334

ミステリー・サスペンス56ページ

表紙を見る
ボクがキミのおとうさん。
翔流/著

総文字数/10,435

その他26ページ

表紙を見る
【詩集】〜家族に見える花鳥風月〜
翔流/著

総文字数/3,327

詩・短歌・俳句・川柳33ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop