闇に降る雪のように
5月に運動会があったんです。
その前日の準備をしている時のことです。
その日は、とにかく暑かったんです。
それまで、肌寒い日もあったから、長袖を着ていたんですが
どうも暑くて、準備は力仕事ですし
私も他の先生も腕まくりをして、準備していました。
私と小林先生は、体育倉庫から、玉いれに使う玉を運んでいたんです。
これがけっこう重くて。
女二人で、これはないよね。
なんて話していたら
岩本先生が「俺が運ぶよ」なんて言ってやって来られて
私と小林先生の間に入って腕まくりをして、持って下さったんです。
そしたら──