―私がアナタを好きな理由―

晴side




昨日、篠崎君は念のためにって教室に戻ってこないまま病院に行ったみたい。
教室に、篠崎君の鞄を取りに来た先生が言ってた。




「晴ー?」




杏奈に顔の前で、手をヒラヒラされてふと我に帰ると首を両手でグイッと篠崎君の席の方に向けられた。




「もう!痛い……よ…」




視線の先には、目の下にガーゼを当てて眼鏡をしていない篠崎君の姿。
しかも、私の方を見てる!?





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