夜光虫
同棲して半年が経った頃、雫の元気が無い日があった。


確かこの日は仕事帰りに雫の妹さんと食事をしたはずだった。


妹さんと何かあったのだろうか?


「どうしたの?」


私は雫の顔を覗き込んだ。


「妹、赤ちゃんが出来たから結婚するんだって・・・」


雫は塞ぎ込んでいた。


「私、何やってるんだろう。私もう35になるし、子供出来る年齢も迫ってるのに・・・。私、結婚も子供も諦められないよ・・・」


それは私が初めて見る雫の弱い姿だった。


雫は大人の女性で、いつも凛としていて完璧だと思っていた。
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