夜光虫
それ以来、私達は気まずくなってしまった。


雫も私のブログを見ているので、余計なことは書けなかった。


雫は若い私の未来を潰しているんじゃないかと思っているみたいだけど、本当にそうなのだろうか。


私がいたら彼氏が出来なくて、子供が出来るタイムリミットも迫ってるからそう言っているだけじゃないのか。


私は雫に失望したのと同時に、今まで雫に依存しすぎていたと気付いた。


食費等は出しているものの、家賃はかからない。


私は雫との暮らしがずっと続くと思っていたから、こうしたことは当然のことだと思っていた。


だが、雫はそうではなかったー。


考えが甘かった。


雫と一緒にいればこのツイてない人生が逆転出来ると信じていたから。


私には自立が必要かもしれないと思った。
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