最後の恋
結局体育の授業にあいつは
出なかったのだった。


次の授業になってもあいつは
帰ってくる気配が無かった。


先生が心配しだした。


「誰か保健室見に行ってくれる」


先生のお願いに皆は一斉に
手を挙げた。


みんなちょっとでも授業を
受けなくて済むと思ったんだろう

あたしは挙げなかった。


あんな自己中俺様男なんか
誰が逢いたいもんなんだか。


「はーい静かに!!じゃあ先生が決めますね」



先生の言葉にみんな息をのんだ


「では…





由亜ちゃん、あなたよろしくね」


「はぃ…?」



何故あたし?!

手挙げてないし


え?



やめてー








…とは言えず渋々保健室に。
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