†穢れなき小鳥の殺し方†
俺は急いで鍵を取り出してドアを開けた。
「きゃっ」
真っ暗な部屋の中から小さな悲鳴。
って――。
急いで部屋の電気をつけると・・・・・・。
「な、んで?」
和香がいた。
ソファに座るでもなく、床に小さくうずくまって。
「あ――、おかえりなさい」
「お帰りじゃねぇだろ?なんでいんだよ」
時計を見ればもう深夜の2時。
「えっ?だって、鍵が・・・・・・」
確かにかけられない。
でも、お前に心配されるようなことじゃないだろ?