†穢れなき小鳥の殺し方†

俺は急いで鍵を取り出してドアを開けた。


「きゃっ」


真っ暗な部屋の中から小さな悲鳴。

って――。

急いで部屋の電気をつけると・・・・・・。


「な、んで?」


和香がいた。

ソファに座るでもなく、床に小さくうずくまって。


「あ――、おかえりなさい」

「お帰りじゃねぇだろ?なんでいんだよ」


時計を見ればもう深夜の2時。


「えっ?だって、鍵が・・・・・・」


確かにかけられない。

でも、お前に心配されるようなことじゃないだろ?
< 142 / 203 >

この作品をシェア

pagetop