†穢れなき小鳥の殺し方†

俺が目を覚ましたのは昼前。

カーテンの閉められていない窓からは眩しすぎる太陽の光。

薄く目を開けて体を起こす。


「・・・・・・おい」


そう声をかけたけど答えるヤツなんて居るはずも無く、

俺は立ち上がり冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。

コーヒーを飲もうかと思ったが、なんとなくそんな気分にはならなくて、

そのままペットボトルに口をつけてゴクリと喉を鳴らす。



鍵は新聞受けに入れられてた。



夕方になれば、

いつもどおり和香は来るだろう。

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