†穢れなき小鳥の殺し方†
「家政婦、なんてどう?」
「――えっ?」
驚く彼女に、俺は出来るだけ優しく微笑んでやった。
「そう。俺の家政婦」
「かせいふ・・・・・・」
「時間が不規則だし、家ん中もめちゃくちゃ、メシもコンビニが多いしさ」
「・・・・・・」
「一日一万円。まぁ、毎日やっても一年かかるけど、余所でやるよりはるかにいい仕事だと思うけど?」
にっこり笑って人差し指を立てる俺に、
「――はいっ!やらせてください!!」
なんて彼女は嬉々として答えた。
いい笑顔だ。
だから、
「その代わり――」
トーンの落ちた俺の声に強張る彼女の表情。
「俺の言うことは絶対服従、な?」
引き攣っていく彼女の顔。
当然だろ?
なんたって、
これは『復讐』なんだから――。