俺様王子の初恋







「 葵は、俺のことが嫌い? 」


「 ちが・・・・・ッ 」










”違います”
言葉を飲み込んで
ゆっくり頷くと






「 ・・・・そっか。今まで悪かったな 」






制服のボタンを留め終わると
彼は私の上からゆっくり退いて、









「 ここ、自由に使っていいから 」






彼の分だったあの鍵を置いて、
彼は保健室から出て行った。












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