俺様王子の初恋





「 ああ・・・・それね 」






持っていたペンを置いて
私を先生の前にあるイスに
座るように託した。






私が座って、先生は
再度ペンを持って、
細い綺麗な指先で器用に
ペンをクルクルと回す。











「 婚約者なの 」







その言葉と同時に、先生の
指先から、ペンが落ちた。










────────────ガラッ・・







< 173 / 326 >

この作品をシェア

pagetop