俺様王子の初恋




「 ・・・あっそ 」




つまらなそうな彼は再び
視線を落として、グッと
ネクタイを更に強く引っ張る。




息が詰まったのか咳き込みだした
彼女を見て口角を上げると
















「 次はねぇよ 」








そう言って、手を離した。
体の力が抜けたのかその場に
崩れるように倒れこんだ彼女を
後ろにいた上級生が囲んで
彼は振り向きもせずに私の方に
ゆっくり歩いてきた。





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