秘密な彼女と彼氏①

私は不審に思いながらも
ついて行った。

「魁くんどこ行くの?」

「秘密。」

魁くんは
どんどん歩いていく。

「うー。
魁くん足長過ぎ!」

私はちょっとずつ
距離が開いてしまった。

すると
魁くんが気付いて
立ち止まってくれた。

「なにしてんだよ桃。
とろいな〜。」

そう言いながら
手を繋いでくれた。

もちろん男の子と
手を繋ぐのなんて初めてで。

ドキドキが止まらなかった。



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