C'est la vie!



ーーーー!!!!



あたしは悲鳴も上げられないまま絶句して、思わず後ずさった。


しかも、頭蓋骨の上にはブリトニーさんのチョーカーとおそろいのデイジーのお花が乗せてる。


お洒落なしゃれこうべ??


なんて駄洒落言ってる場合じゃない!!


「な、なんっ!!」


何でそんなもの普通に持ってられるんですか!と言う言葉が出てこなくて、あたしは口をぱくぱく。


「あ、これ~?リビングの暖炉の傍に落ちてたの」


落ちてた!?だからってそれを拾ってくる!?


あたしの心の叫びを聞いたのか、ブリトニーさんはくんくん鼻をひくつかせて頭蓋骨の匂いを嗅いでいる。


「あ、大丈夫~これ作り物みたいだから♪ね、ボール遊びしましょう♪」


にっこり天使みたいな笑顔を浮かべるブリトニーさん。


たとえ作り物だからって言っても、


「いや、無理!!絶対無理!!」


あたしはブンブン頭を振った。





「え~??レイはたくさん遊んでくれたのにぃ」





え―――……?



ブリトニーさんは名残惜しそうに頭蓋骨を撫で撫で。


そのふしに


ふわり


またもあの香り……






セラヴィが香ってきた。








< 129 / 194 >

この作品をシェア

pagetop