龍神 Sside【完】
「くそっ」
でも、俺は目の前で死のうとしてるヤツをほっとけないから、見殺しになんかできないから。
そのままそいつを追いかけて海へと入ってく。
「止まれって!!!」
走って、手を伸ばす。
今にも消えてしまいそうなそいつへと。
コイツはきっとまだしらない。
生きることの楽しさを。
「あと、少し…っ」
やっと届いた、伸ばした手。
でも、そいつは気絶してた。
急いで岸に戻り、そいつを連れて帰った。