名前の無い物語
本来これはアイツの仕事のはずだ
なのに何故アイツの姿がない?
「彼にはちょっと任務に出てもらってるの。心配しなくても、ちゃんと海の分は残ってるから。」
「別に心配してねぇし。」
來の側近、stay
ソイツと共に來の側近として任務を受けるようになってから
三ヶ月が経った
にしても、stay任務に行ってんのかよ
逃げやがったな畜生…
「ほら、終わったぜ?」
最後の本を棚に納めて
海はんー、と伸びをした
「ありがと、海。」
感情が全く籠ってないお礼も慣れた
海は時計を確認する
「うわ…丁度三限間に合うし。」
「いいじゃん。どうせ自習でしょ?」
まぁそうですけどね
海が通う星組は特別で、毎週授業は数える程しかない
空き時間が殆どで、クラスの仲間と談話が定番だった
「まぁいいや…。とりあえず俺教室戻るわ。」
海が來に背を向けた瞬間
「海。」