名前の無い物語

+光と影








「昔々、世界は光に満ちていた。」


光に満ち溢れ、平和に暮らしていた人々
恐らく…楽園と呼ばれるだろうその時代



「だけど、人々が光を欲しがって、やがて争いが起きてしまった。」

始まりは、ある一人の欲望のせいだった
その欲望に周りの人々は巻き込まれ
後にその欲望は世界を包み込んだ


「争いは闇を生み、世界は闇に覆われてしま った。」

アレほど溢れた光は全て
邪険とされた…闇に跡形もなく飲み込まれた

負の時代
もはや…平和など一寸の欠片もない

「だが、世界にも光の欠片はまだ残ってい た。」

そう…信じられるだろうか?
圧倒的な闇の中に、光はまだ残っていたのじゃ

子供達の…心の中に

「その光で世界は再生され、再び世界に平和に戻った。」


わずかに残った光のおかげで
世界は再び平和を取り戻した

だが…それで終わりの筈は無い


「残った欲望が産み出した、最大の大爆発…オーバードライヴ。」

未完成だったソレは世界をバラバラにわけた

それが…今の世界の状況


「それを越えるオーバードライヴが今…甦ろうとしている。

なぁ、吉野…?」











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