親友の紫苑〜傷付く紫苑〜



「成瀬〜」

「なんだよ」

「好きな人出来たか?」

「いきなりなんだよ・・・」

始業式が終わって、短い休み時間。
俺は、クラスメイトの真部優雨(まなべゆう)と恋バナらしきことを話していた。
恋バナをしていると優雨は言った。

「俺さ〜宮古気になるんだよね」

「だってさ〜美人だし、物静かだし〜どうよ!」

「ふ〜ん」

俺は驚いた。
紫苑を好きだって?
待て待て・・・お前は、あいつの何を知ってる?
俺は優雨に諦めるように言った。
多分、他の人だともたないと思う。
その理由はそのうちわかるよ。
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