WinterAlice*
2章

私が私になった日

親無し。

不登校。

な私。
一応私を生んだ人たちならいるよ?
その男はIT企業の社長。
その女は有名デザイナー。
でもね、
私を残してどっか行った。
仕事が忙しいんだって。
嘘つけ。
私ね、二人のどっちにも似てないの。
全部別人。
日本人の癖に銀髪緑眼だし。
はっきりいって、気持ち悪いんだよね。
それにね、私、
目見えないの。
生まれたときから。
だから目、緑色なんだって。
お医者さん言ってた。
髪の毛はなんかの異常で色素抜けちゃったんだって。
髪は全部。
肌はほとんど。
だから真っ白。
だからましろ。
私の名前はましろ。
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