浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件1【完】
「手離して!
優、ここだけはヤダ!!」
浮気現場になんて入りたくない!
「だって手離したら逃げるだろ…?」
「………………………。」
今すぐにでも優の腕を掃って、逃げ出したい。
無言で俯く私に構わず、優は私を理科室に引っ張りこんだ。
入った瞬間諦めたように、力を抜く私を見て
優は手を離した。
…………………………。
二人とも何も話さないまま、時間だけが過ぎて行く。